投資ラボ編集部です。2026年5月26日(火)の朝刊マーケット速報をお届けします。前営業日(5月25日)の日経平均株価は1,819円12銭高(+2.87%)の65,158円19銭と3連騰、TOPIXも+50.11ポイント(+1.29%)の3,942.57と連日で史上最高値を更新しました。半導体関連株の急騰と円安進行が相場を強烈にけん引した一日でした。本記事では、本日のマーケットを読み解くうえで欠かせない主要指標、注目ニュース3本、セクター動向、注目銘柄3選、そして明日への展望までを、編集部の視点で5,000字超のボリュームで詳しく解説します。
1. 本日の主要指標(前営業日終値ベース)
まずは数字から確認しておきましょう。5月25日の東京市場は、半導体株主導で日経平均が一時2,000円超の上げ幅を演じる「全面高」となりました。週明け早々に主要指数が連日で最高値を更新したのは、米国市場の半導体株高、円安の進行、そして国内年金マネーの押し目買いという3つの強気要因が同時に揃ったためです。以下、主要4指標を整理します。
| 指標 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,158.19円 | +1,819.12円 | +2.87% |
| TOPIX | 3,942.57 | +50.11 | +1.29% |
| ドル円 | 159.20円前後 | +0.30円 | +0.19% |
| ビットコイン | 12,242,292円(約77,070ドル) | +35,000円 | +0.29% |
注目すべきは、日経平均が取引時間中に一時65,000円台に乗せたこと。これは年初来高値であると同時に、史上最高値の更新でもあります。2026年大発会の終値(55,000円前後)から半年弱で+18%のパフォーマンスを記録しており、海外投資家の日本株シフトが加速していることが鮮明です。一方TOPIXも+1.29%と堅調ですが、日経平均の+2.87%と比べると上昇率に大きな開きがあり、大型ハイテク主導の偏った相場であることを示唆しています。
ドル円は159円台前半で推移。日米金利差の縮小観測がいったん後退したことで、再び円売りドル買い圧力が強まっています。「160円ライン」が改めて意識される展開で、輸出関連株への追い風要因となっています。ビットコインはドル建てで77,000ドル前後、円建てで1,224万円と、1,200万円台前半でのレンジ推移が続いています。
2. 本日の注目ニュース3本
① 米半導体株急騰がアジア全域に波及
前週末の米国市場で、エヌビディアが+5%超の上昇を見せ、フィラデルフィア半導体指数(SOX)も史上最高値を更新しました。AIインフラ向け需要の拡大期待に加え、TSMCの好決算を受けたサプライチェーン全体へのポジティブな波及効果が東京市場にも直撃。アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコ、SCREENホールディングスといった日本の半導体製造装置大手が軒並み大幅高となりました。キオクシアホールディングスは一時8,050円と上場来高値を更新する場面もあり、メモリ関連の地合いの強さが際立っています。
② 円安再加速で輸出株に追い風
ドル円が159円台前半まで円安に振れたことで、自動車・電機・機械といった輸出セクターに改めて買いが入りました。特にトヨタ自動車は時価総額世界トップ20入りを再び視界に捉える水準まで上昇。為替の前提を1ドル=145円としていた多くの企業にとって、足元の159円は通期業績の上方修正余地を強く意識させる水準であり、決算プレイの素地が整いつつあります。なお、財務省・日銀が為替介入に踏み切るのではないかという観測も一部で出ていますが、現時点では明確なシグナルは確認されていません。
③ ソフトバンクG・OpenAI上場観測で再注目
市場の話題をさらっているのが、OpenAIの上場観測です。報道ベースでは2026年下期〜2027年初頭にかけてのIPOが取り沙汰されており、筆頭級の出資者であるソフトバンクグループ(9984)の含み益再評価に火がつきました。先週からの上昇基調はそのまま継続し、関連銘柄として位置づけられるIPS、ヘッドウォータースなどAI周辺銘柄にもマネーが流入。来週以降の決算プレイと合わせ、ソフトバンクGの動向は地合いを左右する主役級材料です。
3. セクター動向:半導体・AI・電力関連が三役そろい踏み
5月25日のセクター別騰落率を見ると、上昇率トップ3は電気機器、機械、その他金融。逆に売られたのは医薬品、食料品、陸運といったディフェンシブ系で、典型的な「リスクオン相場」の様相でした。以下、テーマ別に整理します。
- 半導体・AI関連:相場の主役は揺るがず。アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシア、ディスコ、SCREEN、ルネサスがそろって上昇。AI向け高帯域メモリ(HBM)需要が業績ドライバー。
- 電力・インフラ:データセンター電力需要急増で東京電力HD、関西電力、九州電力、中部電力ミライズが堅調。電線株(フジクラ・古河電気工業・住友電工)も高値圏。
- 商社:バフェット銘柄として人気の5大商社(三菱商事・伊藤忠・三井物・住友商・丸紅)も連日高。資源価格高止まりが追い風。
- 自動車・機械:円安再加速で買い直し。トヨタ、ホンダ、SUBARU、コマツ、クボタが上昇。
- 銀行・保険:日銀の追加利上げ観測を背景に金利上昇で底堅い。三菱UFJ、三井住友FG、東京海上HDが買われた。
- ディフェンシブ:医薬品、食品、内需サービスは利益確定売り優勢で軟調。
テーマとして特筆すべきは、依然として「AI × 電力」の組み合わせがマネーを集めている点。AI推論・学習用データセンターの電力需要が、米国だけでなく国内でも2030年に向けて2倍以上に膨らむと試算されており、半導体・電線・電力インフラの三位一体トレードが続いています。短期的な過熱感はありつつも、構造的なテーマであるため、調整局面では押し目買い戦略が引き続き有効と編集部は考えます。
4. 今日の注目銘柄3選
① アドバンテスト(6857):半導体テスター世界首位の主役格
AI半導体の検査工程で寡占的シェアを持つアドバンテスト。エヌビディアの新製品サイクルに合わせて受注が拡大しており、市場コンセンサスの売上・営業利益は前期比で大幅増益が見込まれています。2026年3月期の通期業績は再度上方修正の余地があると見られ、引き続き半導体銘柄群のなかでも中核ポジションとして位置づけられます。テクニカル面でも上昇トレンドラインを維持しており、25日線がサポートとして機能している点に注目です。
② キオクシアホールディングス(285A):メモリ需給逼迫の最大受益者
NANDフラッシュメモリ大手のキオクシアが、5月25日の取引時間中に一時8,050円と上場来高値を更新。AI向け高密度ストレージ需要に加え、サムスン電子・SKハイニックスといった韓国勢のメモリ業績見通しが大幅増益となっていることが、業界全体の需給改善を裏付けています。市場関係者の間では「メモリスーパーサイクル」という言葉が再び聞かれ始めており、業績モメンタムは当面強含むと見込まれます。ただし急騰銘柄であるため、押し目を待つ戦略のほうがリスクリワードは良好でしょう。
③ ソフトバンクグループ(9984):OpenAI上場観測で含み益急増
OpenAIの上場時価総額は5,000億ドル〜1兆ドルとも報じられており、出資比率ベースで考えればソフトバンクGの保有評価益は数兆円規模に達する可能性があります。アームHDの好業績、AI関連投資先のValuation引き上げと合わせ、NAV(純資産価値)の積み上がりは継続中。株価ボラティリティは高いものの、AIトレードの「日本代表」として、引き続きグローバル投資家のマネーが流入しやすい銘柄です。
5. 明日(5月26日)の展望と注目イベント
5月26日(火)の東京市場は、前日の急騰を受けた利益確定売りと、出遅れ銘柄への循環物色がせめぎ合う展開が予想されます。日経平均の予想レンジは編集部試算で64,500〜65,800円。65,000円という大台を維持できるかどうかが当面の焦点です。テクニカルではRSIが70台に乗せており、短期的な過熱感は否めません。ただし、需給面では海外勢の買い越し基調が続いており、押し目では機関投資家の買いが入りやすい地合いです。
海外イベントとしては、米国でカンファレンス・ボードの消費者信頼感指数(5月分)の発表が予定されており、米個人消費の強弱を示す重要指標として注目されます。また、エヌビディアの決算発表が今週後半に控えており、これを通過するまでは半導体株のボラティリティは高止まりするでしょう。為替面では、159円台後半まで円安が進むと「160円ライン」を意識した介入警戒感が再燃する可能性がある点に留意が必要です。
暗号資産市場では、ビットコインが77,000ドル近辺で底堅く推移する一方、イーサリアム(ETH)は前日比-0.94%と上値の重さが目立ちます。ETHはレイヤー2のアップデートサイクルと合わせて中期では強気シナリオを維持できる水準ですが、短期的にはBTCドミナンスの上昇が続く局面です。
まとめ:高値圏でも「押し目買い」の有効性は不変
2026年5月25日の日本株は、半導体株主導で日経平均が史上最高値を大幅更新する強烈な一日となりました。「AI × 電力 × 円安」の三位一体テーマは依然として有効で、海外勢の買いトレンドも継続中。短期的な過熱感はあるものの、構造的な強気サイクルにある点を踏まえれば、調整局面は中長期投資家にとって絶好の仕込み場となります。明日以降も、半導体・電力インフラ・商社といった主役級セクターを中心に、企業業績と為替動向を丁寧に確認していきましょう。投資ラボ編集部では、毎朝7時に最新のマーケット速報をお届けしています。
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本記事は2026年5月26日朝時点の情報に基づき、投資ラボ編集部が独自に作成したものです。掲載された情報は将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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