2026年4月10日(木)配信|投資ラボ編集部
おはようございます、投資ラボ編集部です。4月9日の東京株式市場は、前日の米・イラン停戦合意による2,878円高の反動で利益確定売りが先行し、日経平均は5営業日ぶりに反落して取引を終えました。停戦合意の実効性に対する懸念や原油価格の反発が重しとなり、下げ幅は一時500円を超える場面もありました。今朝の速報で、昨日の市場を振り返りながら今日の注目ポイントを整理します。
📊 本日の主要指標一覧(4月9日終値)
| 指標 | 終値 | 前日比 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 🇯🇵 日経平均株価 | 55,895円 | -413円 | -0.73% |
| 🇯🇵 TOPIX | 3,741pt | -34pt | -0.90% |
| 💵 ドル/円 | 158.58円 | -1.02円 | -0.64% |
| ₿ ビットコイン | 72,175ドル(約1,127万円) | +1,067ドル | +1.50% |
| 🛢️ WTI原油先物 | 94.41ドル | -18.54ドル | -16.41% |
| 🥇 NY金先物 | 4,376ドル | -176ドル | -3.9% |
日経平均は前日比413円安の55,895円で引けました。前日の急騰(+2,878円)からの反動減で、空売りの買い戻しが一巡したことが背景にあります。TOPIXも3,741ポイントと下落。為替は米・イラン停戦を受けたドル売りが継続し、ドル円は158円台後半で推移しました。注目のWTI原油は停戦合意を受けて16.41%の歴史的急落を記録し、94.41ドルまで下落しています。
🔥 注目ニュース3選
① 米・イラン2週間停戦合意──市場は「歓喜」から「疑念」へ
4月8日、米国とイランがパキスタン仲介の下で2週間の停戦に合意しました。停戦期間中はホルムズ海峡が開放される見通しとなり、原油先物は一時91ドル台まで急落。日経平均は8日に2,878円高と暴騰しました。
しかし翌9日には一転して警戒ムードに。野村證券の岡崎康平氏は「停戦合意を楽観視できない2つの理由」として、①停戦期間がわずか2週間と短いこと、②イランの核開発問題が根本的に解決していないことを指摘。Bloomberg報道でも「停戦合意の脆弱性」が指摘され、市場のセンチメントは慎重に転じました。
トランプ大統領は「イランから10項目の提案を受け取り、これが交渉の実行可能な土台になると考えている」と発言していますが、2週間の交渉期限後に合意が成立しなければ、原油価格は再び急騰する可能性があり、市場のボラティリティは当面高止まりしそうです。
② 原油急落16.41%──約6年ぶりの下落幅、インフレ懸念は後退
8日のNY市場でWTI原油先物は前日比18.54ドル安の94.41ドル(-16.41%)と約6年ぶりの大幅下落を記録しました。停戦合意前には一時112ドル台まで上昇していた原油価格が、わずか1日で94ドル台まで急落した形です。
この原油急落は複数のセクターに大きなインパクトを与えました。米国では航空株がプレマーケットで大幅上昇し、S&P500は2%超の上昇。一方、これまで中東リスクで買われていたエネルギー株や防衛株には利益確定売りが出ています。
ただし9日のNY市場では早くも原油が反発し、WTIは99ドル台まで戻しています。停戦合意の不透明性が意識された形で、「原油安=インフレ懸念後退」の楽観シナリオは短命に終わる可能性もあります。投資家は引き続き中東情勢を注視する必要があるでしょう。
③ ドル円158円台──停戦合意でドル売り加速、157円台も視野
為替市場ではドル円が158.58円で推移。停戦合意を受けた有事のドル買い巻き戻しが進み、一時157.89円まで円高が進行しました。3月27日に2024年7月以来となる160円台に乗せていたドル円は、停戦合意を境に円高方向に転換しています。
外為どっとコムのレポートによると、「イラン戦争後の上げ幅を半分喪失」した状態であり、157円台後半がサポートラインとして意識されています。停戦交渉が決裂すれば160円台回帰、本格的な和平合意に向かえば155円台への円高シナリオも視野に入ります。
なお、野村證券は2026年末の米ドル円見通しを152.5円に引き上げており、中東情勢の行方が為替の方向性を左右する展開が続きそうです。FXトレーダーはレンジの上下両サイドでのリスク管理が重要になります。
📈 セクター動向
9日の東証プライム市場は、値下がり941銘柄に対し値上がり579銘柄と、売り優勢の展開でした。セクター別の動向を整理します。
🟢 上昇セクター
- 空運・陸運:原油急落の恩恵を直接受けるセクター。燃料コスト低下期待からANA、JALなど航空株が堅調
- 小売・サービス:原油安によるインフレ懸念後退で消費関連が底堅い。3月期決算発表シーズンを前に好業績期待も
- 金融(銀行・保険):2026年春の注目大型株として第一生命HDなどが選好されており、高配当銘柄への資金流入が続く
🔴 下落セクター
- エネルギー・石油:原油急落の直撃を受け、INPEX・ENEOSなど資源関連が大幅安。停戦が長期化すれば一段安のリスク
- 防衛関連:中東緊張緩和で三菱重工、川崎重工など防衛銘柄に利益確定売り。ただし地政学リスクの根本解消ではないため下値は限定的か
- 海運:ホルムズ海峡開放で運賃高騰の剝落が意識され、日本郵船・商船三井が軟調。3月以降の高騰分が剥げる展開
セクター選好の観点では、野村證券が2026年の注目セクターとして電機・機械・銀行・不動産・商社を挙げています。一方、鉄鋼・小売・インバウンドは回避セクターとして位置付けられています。停戦の行方次第で、エネルギーセクターと防衛セクターの明暗がさらに鮮明になる可能性があります。
🏆 今日の注目銘柄3選
1. 第一生命ホールディングス(8750)──高配当×金融株の本命
2026年春のおすすめ大型株として複数のアナリストが推奨。好業績+配当強化の「二刀流」銘柄として注目されています。金利上昇局面では保険株は追い風となり、停戦による市場安定化も追い風。来期増配予想もあり、中長期の配当投資家にとって魅力的な水準です。
2. 日本郵船(9101)──海運の調整は押し目買いの好機か
停戦合意でホルムズ海峡リスクが一時的に後退し、海運株は調整局面入り。しかし高配当株としての魅力は健在で、配当利回りは依然として高水準を維持。ダイヤモンドZAiが2026年春のおすすめ大型株に選出しており、3期連続増配期待もあります。短期の下落を押し目と見るか、トレンド転換と見るかが分かれ目です。
3. ディスコ(6146)──AI半導体関連の注目銘柄
2026年の3大テーマ株の1つとして「AIを支える株」が挙げられており、半導体製造装置のディスコは引き続き注目銘柄。中東リスクの後退で半導体セクターへの資金回帰が期待されます。SBI証券のレポートでも「AI進化が追い風となる日本株」として選出されており、来期の大幅増益が見込まれています。
🔮 明日の展望
4月10日(木)の東京市場は、以下のポイントに注目です。
注目イベント・材料
- 日経225先物夜間取引:9日の夜間取引では570円高の57,000円と堅調。10日の東京市場は反発スタートが見込まれる
- 米・イラン停戦交渉の続報:2週間の停戦合意の詳細条件が明らかになるにつれ、原油・為替・株式市場に大きな影響を及ぼす可能性
- 米国CPI(消費者物価指数):原油急落がインフレ指標にどう反映されるか。FRBの金融政策見通しにも直結する重要指標
- 3月期決算発表シーズン突入:小売セクターを中心に業績発表が本格化。好業績銘柄への個別物色が活発化する展開か
テクニカル分析
日経平均は25日移動平均線と75日移動平均線の間で推移しており、方向感の定まりにくい展開が続いています。先物が57,000円を付けていることから、10日は56,000円台半ばでの攻防が予想されます。年初来安値の51,063円(3月31日)からの回復基調にあるものの、2月の最高値58,850円を超えるには中東情勢の本格的な好転が必要でしょう。
投資戦略のポイント
当面は「停戦トレード」の巻き戻しリスクに警戒が必要です。2週間という短い停戦期間は、市場にとって「安心材料」というよりも「不確実性の先送り」と捉えるべきでしょう。
- 短期:先物が堅調なため、10日は反発の可能性が高い。ただし上値は重く、56,500円付近がレジスタンスとして意識される
- 中期:停戦交渉の行方次第で日経平均は53,000~58,000円のレンジ。原油価格の動向がセクターローテーションの鍵
- 長期:野村證券の2026年末ターゲットは日経平均60,000円、TOPIX 4,000pt。AI・半導体・金融セクターが牽引役
ビットコインは72,175ドル(約1,127万円)と底堅い推移。4月の重要サポートである67,000ドルを割り込まなければ、停戦ムードの中で暗号資産市場にも資金が戻る可能性があります。ただし、BeInCryptoの分析では「2026年4月は岐路に立たされている」との指摘もあり、楽観は禁物です。
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※ 本記事は投資の助言を目的としたものではありません。投資は自己責任で行ってください。掲載情報は2026年4月9日時点のデータに基づいています。
出典:日本経済新聞、Bloomberg、Reuters、Yahoo!ファイナンス、みんかぶ、Investing.com、野村證券、OANDA証券、外為どっとコム

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